
すべての友人・知人関係を自ら絶ち切って、
ある時突然消えた女がいる。
何故そんなことが出来るのか…、
何故、そうしなければならなかったのか…。
よほどのことがあって、
そしてそんなことが積み重なって耐え切れず…?
男性不信に陥っている…と、噂に聞いたことがある。
本当の意味での友達はいなかったのだろうか…。
彼女の男性不信に輪をかけたのは、
もしかしたらこのオレ…かも知れない。
オレは恋人と破局の間際、
まだ完全には切れていない時に、
彼女とデートし、寝たことがある。
まさかそのことが彼女にショックを与えて
しまったのか…?
オレのその時の気持ちは、
決して遊びなどではない、決して不実なものでは
ないつもりだったが、
やはりタイミングは悪かったのかも知れない。
彼女には本を借りっ放しにもなっていた。
本棚を見ると複雑な思いに襲われる。
あの街に住んでいるらしい…。
再び噂を聞いた時、
オレは何度も何度もその街へ出かけてゆき、
何の手がかりもないまま、
その街の駅を中心に探し歩いた。
もしかしてバッタリと出会えるかも知れない…と。
だけど結局、会えなかった。
オレがそうしたのは「もしかしたらオレのせいで…」
といううぬぼれと罪悪感からなのか、
それとも、借りっ放しの本を返さなきゃ…
という義務感からなのか…?
あるいはもっと別の感情からなのか。
今、彼女はどこでどうしているのだろう。
今しあわせであることだけが、
唯一の願い。




























